【量産目的】
露光装置のおすすめ5選
【研究/開発】
露光装置のおすすめ3選
露光装置 PERFECT GUIDE » 露光装置の最新ニュースを徹底解説 » マレーシアの半導体の状況と今後の戦略

マレーシアの半導体の状況と今後の戦略

マレーシアのアンワル首相は、クアラルンプール市内で開かれたイベントの講演で、半導体産業の発展を目指す新たな国家戦略を発表しました。

今後のマレーシア半導体産業の国際的な競争力を高めるために、先端分野などに裾野を広げる戦略です。

マレーシアの半導体の状況

マレーシアは1972年にアメリカ・Intel社が進出して以降、半導体産業において約50年にわたりアセンブリやテストといった後工程を担ってきました。現在、世界の半導体パッケージングやアセンブリ、テスト市場の13%を占めています。

マレーシアの今後

マレーシア政府は、より付加価値の高い設計業務への移行を進めています。IntelやInfineonなどの欧米企業や中国企業も続々と進出しており、マレーシアの半導体産業は新たな成長段階に入っていると見られます。

マレーシア半導体産業の高度化に約8,300億円を投じる

マレーシア政府は、日本円で約8,300億円(250億リンギ)を投じ、海外メーカーの投資誘致や人材育成、中小企業の支援を強化しようと勧めています。付加価値の高い工程を重点的に伸ばすために、3段階で実施する計画です。

第1段階では半導体産業の既存能力を活かし、OSATの近代化支援や先端パッケージングへの移行を推進。

第2段階では国内の回路設計や先端パッケージング、半導体関連企業の育成、第3段階では世界レベルの国内メーカーを育成します。

最終的には、アメリカのアップルや中国のファーウェイ、レノボといった先端企業向けの製品の製造を目指す計画で、多国籍企業や教育機関とも連携して、高度技術者の育成も行っているとのことです。

東南アジア最大のIC設計拠点を設立

米国が中国の半導体産業を規制する中で、マレーシアは国際的なIC設計や製造ハブとしての地位確立を目指すために、着々と準備を進めています。

2024年4月22日には、セランゴール州プチョン市に半導体設計拠点を設立する計画を発表しました。すでにアーム・ホールディングスやファイソン・エレクトロニクス、スカイチップ、深セン半導体産業協会の参画が決定しており、完成すれば東南アジア最大規模のIC設計拠点となる見通しです。

※参照元:EE Times Japan「マレーシアに「半導体の時代」が到来か」 (https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2406/21/news046.htm
日本経済新聞「マレーシア、半導体の新国家戦略 8300億円投資」 (https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM285B00Y4A520C2000000/

露光装置パーフェクトガイド

半導体のシリコン基板(ウエハ)などのセンサ・電⼦回路を集約する微⼩電気機械システム(MEMS)をはじめ、⾼精度の電⼦機器の製造⼯程で⽋かせない存在となっている露光装置。量産⽬的、研究開発⽬的に分けておすすめの露光装置を紹介します。