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レジスト塗布装置・スピンコートとは?

そもそもスピンコートとは

スピンコートは、ウエーハ上に均一に薬液を塗布する工程です。具体的にはスピンコータという装置が高速で回転します。ウエーハの中心に薬液を垂らしたとき、装置の高速回転を利用して余分な薬液を遠心力で飛ばすのです。結果、ウエーハに均一な塗布ができます。

スピンコート装置は1,000~6,000/min回転です。半導体製造工程では、洗浄やレジスト塗布で多用されます。

スピンコートと露光装置の関係

スピンコートは、露光装置と一体化しなければなりません。そのため、露光装置とのインターフェースが重要です。スピンコーターと露光装置が別メーカー製造だと、少し問題が出てきます。その問題を解決するため、露光装置メーカーと経営的なアライアンスを組み、インターフェースの共通化が図られているのです。

スピンコートの工程

一般的にスピンコートは下記の工程で実施されます。

薬液吐出はウエーハの中心に薬液を滴下する工程です。高速回転をはじめると遠心力で余分な薬液が飛びます。結果、ウエーハ前面に薬液は均一に広がるのです。レジストだと溶媒が乾燥し、粘度が増えてレジストが最終的に固定されます。

最後に乾燥です。熱風乾燥木、紫外線レジスト硬化装置により、レジストを硬化して完了です。ウエーハは裏面に真空ファスナーがあり、吸着固定されるため、高速回転をしてもウエーハは吹き飛びません。

スピンコートのメリット・デメリット

スピンコートにはメリットもあればデメリットもあります。メリットは数nm~数10μmの膜厚を成膜できる点です。また、装置構成は複雑でもありません。真空プロセスを使わないため、コスト面でも抑えられるのがメリットです。

他にも迅速、均一な塗布ができます。一方、デメリットですが、薬液の多くをロスする点です。ただし、レジスト液は回収、再利用できるため、薬液ロスを減らせるのもメリットでしょう。

露光装置パーフェクトガイド

半導体のシリコン基板(ウエハ)などのセンサ・電⼦回路を集約する微⼩電気機械システム(MEMS)をはじめ、⾼精度の電⼦機器の製造⼯程で⽋かせない存在となっている露光装置。量産⽬的、研究開発⽬的に分けておすすめの露光装置を紹介します。