露光装置を比較する際は、露光方式だけでなく、焼付波長による違いにも注目して下さい。ここでは、紫外線の波長の一つであるi線と、i線の露光装置を扱っている主なメーカーをご紹介します。
i 線とは、水銀が持つ多くのスペクトル線のうち、波長が365nmのスペクトル線のことです。フォトレジストに効率よく反応する波長を表しています。1990年代後半に、それまでのg線に代わって i 線が主流になりました。 この波長を利用したステップアンドリピート(step and repeat)方式の露光装置を i 線ステッパなどと言います。
光源波長が短いほど微細なパターンが形成できるため露光装置の価格も高く、 i 線露光装置の価格相場は約4億円ほどとなっています。
露光装置市場では、オランダのASMLが独走状態だと思われていますが、露光装置を i 線(波長365nm)、KrF(248nm)、ArFドライ(193nm)、ArF液浸(193nm)、EUV(13.5nm)の波長ごとに分け、2019年の出荷額および企業別シェアを調べてみたところ、それぞれシェアに違いがあることが分かりました。
i 線の露光装置でトップシェアを占めているのは、キヤノンで55.2%。ついで、アメリカのVeecoが23.5%、ニコンが3位で12.8%、ASMLは8.5%で第4位でした。 すべての露光装置においてASMLが圧倒的というわけではなく、露光装置ごとに各社の棲み分けがあることが見て取れます。
「技術を語れる商社」として、露光工程のシームレスソリューションを提供。
LED光源を標準装備した各種露光装置の他、 i 線露光装置では、フルパネルの量産に対応した投影露光装置CMSを製造・販売しています。
1964年の創業以来、「光のプロフェッショナル集団」として、世界中に高品質・高付加価値製品を届けています。
ihg線のみならず、Deep UV波長帯域にも対応した露光装置マスクアライナー「UX-1シリーズ」を扱っています。
長年にわたって露光装置の開発・製造を続けている、世界的に有名な大手精密機械メーカーです。
i 線露光装置の開発・製造に力を入れており、ラインナップ多数。 i 線市場では5割のシェアを占めています。
高度な光利用技術と精密技術でさまざまな製品やソリューションを提供。
i 線露光装置では、300mmウエハで毎時200枚以上の高スループットを実現したスキャンフィールドステッパーNSR-SF155などを販売しています。
半導体のシリコン基板(ウエハ)などのセンサ・電⼦回路を集約する微⼩電気機械システム(MEMS)をはじめ、⾼精度の電⼦機器の製造⼯程で⽋かせない存在となっている露光装置。量産⽬的、研究開発⽬的に分けておすすめの露光装置を紹介します。