SEMIが、SEMICON Japan 2022併催イベントSEMIマーケットフォーラムで、2022年の半導体製造用材料の市場予測2022年末版を発表しています。その時点の予測では、前年比7.6%増の692億ドル規模、過去最高額を更新する見込みだということ。ウェハハブ材料は2022年前年比10%増の440億ドルという見込みを示していました。
同イベントでは、2023年の予想も発表されています。2023年は前年比1%減の687億ドルに留まる見込みです。材料市場の多くを占めるウェハファブ材料は2023年で2%減と予想されました。パッケージング材料は4%減という予想です。2023年では、ウェットケミカルやガスなど多くのカテゴリで微減という見込みを出しています。
フォトマクスは、ウエハーに回路を転写するための原版です。ガラス板には回路パターンが描画されています。フォトマスク市場を見ると、拡大傾向です。2019年半導体市場全体が縮小したことがありました。それでもフォトマスクだけ右肩上がりを維持しています。理由はEUVマスクの普及が進んだことが考えられるでしょう。
従来の光リソグラフィーは市場自体で縮小傾向でしたが、EUVマスクが普及したことでフォトマスク市場を押し上げています。
フォレジストは感光性を持つ樹脂です。露光装置の照射に反応する特徴を持っており、ウエハー表面の回路パターン転写に役立ちます。フォトレジストと同様にリソグラフィー工程で使われている材料です。
EUVの普及が進めばフォトレジストにも影響を受ける関係性があります。EUVフォトレジストに関しては、日本企業の中にも取り扱っており、シェアについても大きいです。
半導体製造工程の中の洗浄では、ウエット化学薬品が使われます。その他、エッチングでも使用します。過酸化水素や硫酸、アンモニアなど刺激の強いものも多いです。
その分、ウエハーへのダメージが大きくなるため、材料の見直しに関する研究も進んでいます。半導体の化学薬品に関しては、市場全体で大きな変動はありません。ただし、緩やかな拡大傾向が見られます。ドライ洗浄やドライエッチングで使用されます。ドライ洗浄をするとき、塩素が使われますし、ドライエッチングでは、臭化水素やアルゴンなどが必要です。そのため他の科学薬品よりも大きな市場規模を形成しています。緩やかな拡大傾向です。
半導体のチップとリードフレームを接続するために用いられています。金や金合金、銀合金、銅やアルミニウムがよく使われている分野です。
市場に関して、予想では大きな成長と拡大が見込まれています。時間の計画により市場規模は15億ドルになるともいわれているほどです。
マイナビニュースTECH+(2022年の半導体材料市場は前年比7.6%増の692億ドルで過去最高を更新予想、SEMICON Japan 2022)
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