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ニコンがXTIAとの資本業務提携に合意

ニコンとXTIAの技術力で「新しい価値」を提供

世界初の産業用光コムを開発したベンチャー企業「XTIA(クティア)」と、フィルムカメラで有名なニコンが資本業務提携を実現。XTIAは、大型機械からミクロンレベルにいたるまで幅広い製品を高精度に測定する能力に長けている企業です。装置開発のみならず、大手企業に関する新規事業の屋台骨のような役割も担っています。

一方でニコンは、100年以上ものあいだ業界を牽引し続けており、デジタルカメラをはじめとした映像事業、露光装置を扱う精機事業といった2つの事業を展開。これに次ぐ第3の事業として、今までにない「新しい価値」を提供するために、ニコンとXTIAの持つ技術を集約しました。

あらゆる材料に対応できる除去加工装置を開発

ニコンでは「新しい価値の提供」のために、XTIAの保有する優れた測定技術を採用。これまでの機械加工では、切削抵抗や熱による影響などで歪みが生まれたり、微細加工にかなりのコストがかかったりしていました。一方、光による除去加工装置であれば、歪みの無い微細加工を低コストで行えます。

また、ドリルでは加工できない隠れた箇所や複雑な形状にも対応できるうえ、加工可能な材料の幅も広がるでしょう。そのため、幅広い分野でお客様の要望に応えられる可能性が期待できます。

光加工機に光コム技術をプラス

ニコンは、XTIAの編み出した光コム技術を光加工機に取り入れた「同軸計測加工」を開発。光コムにおける計測レーザーと加工用レーザーを重ねて照射し、戻ってきた光の中から光コムだけを取り出すことで、加工と一寸のずれもなく計測することに成功しています。

これまでは、「加工した場所が隠れていて計測ができない」などの問題がありましたが、同軸計測加工を採用することで、隠れた場所でも正確に測れるようになりました。なお、ニコンでは同軸計測加工を使った光加工機を複数実現しており、今後さらなる応用技術の計画を進めています。

参照元:株式会社XTIA公式サイト(https://xtia.co.jp/archives/news/nikon_casestudy)

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