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キヤノンが複合現実を使った技術者育成に着手

半導体露光装置保守・トラブル対応技術者を育成

キヤノンが半導体露光装置の保守と、トラブル対応ができる技術者の育成に着手しています。通常の育成と異なる点は、複合現実(VR)技術を採用した点です。複合現実とは、現実世界にCGを重ね合わせた技術のこと。複合現実による育成には、多くのメリットがあります。

たとえば、実機がなくても同レベルの訓練ができるため、従来の7倍にあたる年間訓練人数2,000人も可能です。2022年から国内外の7拠点で訓練はスタートしており、キヤノンのMRゴーグル端末を使われています。

複合現実による技術訓練のメリット

複合現実は実機がなくても訓練が可能なことや、年間訓練人数を大幅にアップする以外にもメリットはあります。MRゴーグルを使えば、現実の世界に実機があるような感覚での訓練が可能です。数百という工程でも、実機によって訓練をするのと同じような体験ができます。

実機での訓練でもできないことさえ可能です。現実の世界では装置内部まで見ることができません。複合現実技術なら装置の内部まで映像として映し出せます。訓練者は自分がなにをすれば装置内でなにが起きるかわかるため理解度が深まるのです。

キヤノンが半導体露光装置の技術者を育成する背景

キヤノンが半導体露光装置の技術者の育成に着手する理由は需要の高まりです。2022年のキヤノンの半導体露光装置の販売台数は180台が見込まれています。2021年と比較すると29%増の数値です。2025年には栃木県に半導体露光装置の新工場も建設予定で、積極的に増産の流れに乗っています。

半導体露光装置は高額ですから、購入企業もアフターフォローが充実していないと信頼しません。従来キヤノンの訓練用の半導体露光装置の実機は宇都宮営業しかない状態でした。海外技術者も宇都宮まで訪れて訓練をしていた背景があります。複合現実による訓練で、渡航費や滞在費も削減が期待でき、訓練の待ち時間もなくなる点も大きなメリットです。

露光装置パーフェクトガイド

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