【量産目的】
露光装置のおすすめ5選
【研究/開発】
露光装置のおすすめ3選
露光装置 PERFECT GUIDE » 露光装置の最新ニュースを徹底解説 » 世界的半導体メーカーTSMCが熊本に新工場を建設

世界的半導体メーカーTSMCが熊本に新工場を建設

世界最大手の半導体の受託製造メーカーTSMCが、熊本県・菊陽町に新工場の建設を進めています。2024年2月下旬にも開所する予定で、台湾では法人向けの説明会も行われたようです。

TSMCは、熊本で回路線幅が12ナノメートル以上の半導体を製造する計画とのこと。台湾の工場では、より線幅の狭い3ナノメートルの半導体の製造能力を増強する予定で、2025年中には2ナノ半導体の量産化を目指しています。

TSMCとはどのような企業か

台湾発のグローバル半導体メーカーで、TSMCは「Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(台湾積体電路製造)」の頭文字を取った略称です。高水準のチップ製造技術に強みを持ち、半導体製造の世界シェアの過半数を占めています。半導体メーカーとしては世界最大手と言われており、その時価総額は日本の最大手企業トヨタの約2倍以上とも言われています。

世界中の半導体メーカーとのつながりも強く、TSMCと取引をする半導体メーカーは世界でおよそ500社以上にものぼります。常に市場の流れを把握し、需要の高い市場に対して投資できる点もTSMCが成長を続ける理由と言われています。

TSMCが熊本に工場を建設する理由

TSMCが熊本に工場を作る理由は、九州は半導体産業が集積している地域という点と、2020年に世界的な半導体不足が起こったことによる需要の高まりの2点です。

これまで、グローバル企業が日本で半導体工場を作るコストメリットはありませんでした。実際、TSMCもつくば市に研究センターを設立してはいたものの、工場建設には消極的だったといいます。

それが、自動車向けの半導体不足が顕著になり状況は変わりました。この流れを受け、経済産業省も積極的な誘致を開始。半導体戦略を「国家の命運をかける戦い」として世界中のグローバル企業と交渉を行い、TSMCに白羽の矢がたちました。日本におけるTSMCの最大顧客、ソニー熊本TECの隣接地に工業用地を確保できたことから、菊陽町での建設が決定しました。

参照元:東洋経済ONLINE:「TSMC熊本進出」のあまり語られない本当の理由
(https://toyokeizai.net/articles/-/720724)
露光装置パーフェクトガイド

半導体のシリコン基板(ウエハ)などのセンサ・電⼦回路を集約する微⼩電気機械システム(MEMS)をはじめ、⾼精度の電⼦機器の製造⼯程で⽋かせない存在となっている露光装置。量産⽬的、研究開発⽬的に分けておすすめの露光装置を紹介します。